北の水辺で水面や空を眺めての独り言

by kitanomizube
 
中体連は公務外?

中学校体育連盟という団体がある。
様々なスポーツ、種目の中学校段階では最も権威があり、参加校が多い全国大会は、この「中体連」主催大会である。
全国組織は「財)日本中学校体育連盟」その傘下に各都道府県中体連、北海道では各支庁毎の体育連盟、そして各市町村体育連盟がある。
各連盟の会長には中学校長が就任する。
事務局は「当番校」ということで、持ち回りでどこかの中学校に置かれる。
事務局担当者は、校務の他に、業務を担当する。

中体連の大会は、部活動に参加している生徒がほとんどのため、平日に行われていた。
が、五日制になり、授業時数確保を大義名分に、二日日程の二日目は土曜開催が多くなった。

この大会参加は部活動の目標であり、参加資格の中に「監督は、該当学校の顧問(教員)」という規定がある。
外部コーチはベンチに入れるが、抗議権は監督にしかない。
つまり、教員の参加は必須なのだ。

部活動は「課外活動」とはいえ、ほとんどの子どもたちが何らかの部活に所属すると言うことは、教員も手分けして何らかの顧問を引き受けることになる。
活動は放課後や休日・・これは、仕方ないのでボランティアと納得したとしても・・やらない自由もあるということで・・・大会は、顧問を引き受けている以上、断れない。
特に中体連の大会は半ば強制・・というより上記理由により必須である。

ところが、この参加を巡って、道教委なのか文部科学省なのかがクレームをつけているらしい。
つまりはこうだ。
「中体連は任意団体なので、中体連の参加に伴う事故については公務災害の認定をしない」
のだそうだ。
だから、自前で保険にはいるか、大会毎に保証する。またはPTA等に呼びかけて顧問の保険をかける。というもの。
何かおかしくないか?

中体連は任意団体・・確かにそうか?
文科省「所管公益法人」のひとつで、「スポーツ・青少年局」の<企画・体育科>の管轄団体だ。
文科省も、オリンピック等、スポーツ競技の結果が思わしくないときほど、「部活動に力を入れ・・」と、特に最近はうるさい。
それなのに、中体連は任意団体だから、その参加に伴う災害については「公務災害と認めない」のだそうだ。
現段階では「金曜は顧問に関しては認めるが、役員派遣は認めない」そうだ。
「土日等、休日は、どっちにしても認めない」ともいう。

所属長が「出張命令」をかけ、教員は出かけることができる。
「命令」だから「公務」として認められ、「公務災害認定」もできるのだろう。
なのに「公務災害認定できない」ということは、「公務ではない」ということだ。
ということは、「事故が起きたりしたら保証がないから」ということで、「中体連参加を拒否」することが可能になると言うことだろうし、「中体連参加しなければならないから、部活動の顧問はできない」ということにもなるだろう。

まあ、現実は、保護者や、何よりも「子ども」がいるから、教員はなかなか拒否できない。
つまりは「子ども」を人質に取られて強制され、怪我をしても何の保証もない境遇に置かれると言うことだ。
これが格差でなくてなんなのか?

札幌市は、中体連の大会を最初から土日で行うことにしたそうだ。
ということは、全ての顧問が、何の保証もなしに大会に引率したり、役員をしたり、怪我もするかもしれない審判をしたりすると言うことだ。
これって、おかしいと思うのは私だけなのだろうか?

例えば審判で、あるいはその行き帰りの交通事故で、現場復帰が困難のほどの障害を負った場合、あるいは不幸にして無くなった場合、子どものためと思って骨身を惜しんで働いた結果なのに、公務災害に認定されないので、何の保証もされない・・・ということを、「当然だ」と、受け入れることが可能なのだろうか?
一般社会の常識と、「教員の常識がかけ離れている」とはよく言われる話だが、この部分でもやはりかけ離れているのだろうか?
一般社会では、何の保証もなしにボランティアで何かしらの労働を強いられることがあるのか?


by kitanomizube | 2007-02-15 02:45 | 教育
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