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指導力不足教員は「免許失効」だそうだ。
北海道新聞の記事から
〜〜ここから〜〜
「指導力不足」の基準策定 現場復帰なければ免許失効 2007/02/09 20:50
文部科学省は9日、現在、都道府県教育委員会などが独自に設けている指導力不足教員の認定基準を国として統一し、現場復帰が認められない場合は教員免許を失効させる方針を固めた。
各都道府県や政令市教委でばらばらだった対応を、法的根拠に基づき一本化するのが狙い。今後は中教審での答申も踏まえて教員免許法・教育公務員特例法の改正案をまとめ、今通常国会に提出する方針。
指導力不足の認定・研修は全都道府県と、堺市を除く全政令市の教委が独自の基準で実施中。文科省はこれを統一し、指導力不足と認定された教員については(1)免職や転任などの分限処分(2)特別の研修を修了しない限り復帰させない−などの措置で現場から排除する考えだ。
教育公務員特例法に指導力不足教員の人事管理制度を盛り込み、具体的な認定基準は通知などで明示。教員の「質の保証」に地域的な差が生じないようにする。
〜〜ここまで〜〜
こうやって、教員をやめさせることばかりを先に決めている。
これは、前エントリーと連動すると、北教組組合員は「指導力不足」で「免許失効」と、恣意的に運用することを狙っているのではないのか?
と、疑いたくなる。
JR民営化の時の国労が前例だから、あながち外れでもないだろう。
また、わざわざこの時期に、例の「変態教師」なる人物が逮捕された。
「教師にも変態がいる。排除しなきゃ」と、思い出させ、こういう法案の通過を容易にさせる作戦だろう。
しかし、あの「変態教師」は、あくまでも特別な例だろう。
それとも、そう言う事例が、全国でそんなにたくさんあるのだろうか?
この国の民意が「気分」に流されやすく、「マスコミが気分を煽る」事を利用した、政府の戦略だろう。
ここに来ても、議論の中心「教員の資質」「指導力」とは、どういう物で、どの程度なのかは明らかになっていない。こういう法案を作るからには、まず、求められる「資質」「指導力」を具体的に明らかにすべきだろう。そして、それを一体誰が評価するのかも明らかにする責任があるだろう。
しかし、未だかつて、明らかにされてはいない。
「変態教員」で「気分」を煽っているだけである
同様に、いつになったらこの国は、現政府は、「作り上げたい国家像」を具体的に示すのだろう。
「美しい国」「希望の国」が示す現実は、大多数の国民にとって「美しく」もなく「希望」もないのは明らかだ。そして、どうしたいのかはわからない。
「教育改革」のかけ声で、明らかになったことは何か?
「愛国心」を強制し、「授業時間を増加する」ことはわかった。が、「どんな子どもを育てたい」のか、つまり「どんな国民を育てたい」のかは、今ひとつわからない。
つまりは、どんな国にしたいのかがわからない。
様々な法案や、経団連その他の発言から想像できるのは、今までも述べてきたように、格差拡大の資本家に優しく、労働者を酷使する前時代的な国家像だけだ。
国民は「気分」で、この雰囲気に乗ってはいけない。
冷静に判断しなければ、将来が危うい。
そう言う意味では、政党離れは賢明な主権者の選択だ。
野党も、今までのやり方を考え直し、将来のビジョンを示す闘いに変えなければ生き残れないだろう。
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by kitanomizube
| 2007-02-11 11:28
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