北の水辺で水面や空を眺めての独り言

by kitanomizube
 
戦後レジュウムからの脱却?

公正取引委員会が、企業合併緩和だそうだ

朝日新聞の記事から
〜〜ここから〜〜
公取委 企業合併緩和、シェア基準を維持
2007年01月23日03時10分
 公正取引委員会は、企業合併審査基準の見直しをめぐり、撤廃を検討していた「シェア基準」を維持する方針を固めた。「競争を阻害する恐れは小さい」とみなす基準について、業界の競争状況を示す「寡占度指数(HHI)」とシェア基準を併用して「シェア35%以下でHHI2500以下」に緩和し、現在より企業が合併しやすいようにする。シェア基準撤廃に反発する経済産業省などに配慮したものだ。
 HHIは、国内市場の各企業のシェアを2乗した値を足したもので、高いほど寡占化が進んでいる状態を示す。「競争を阻害する恐れは小さい」とみなす現行基準は「シェア35%以下でHHI1800未満」だったが、新基準は対象を広げる。月内にも与党に示し、年度内に最終決定する。
 公取委は当初、シェア基準を撤廃し、HHIを採用する方向で検討してきた。しかし、基準の実質的な緩和につながらないとみる同省などは「分かりにくい」と主張し、調整を続けていた。
〜〜ここまで〜〜

戦後、財閥を解体し、独占資本の形成を制限してきた公正取引委員会が、合併基準緩和だということは、独占資本の形成に目をつぶる・・ということだ。
まあ、近年のメガバンクの出現や、財閥の再構築のような動きの追認のようなもので、目新しいわけではない。
今まで、この役所は働いているのか・・・と、言いたかったのが、本来の意味と逆の方向に働いていることがわかった。
国民を守るための裁判所が、国民をひとつも守らなくなっているのと同じ方向性で、この国の行く末を暗示している。
これが首相の言う、戦後レジュウムからの脱却なのか・・・

つまりは、戦後作り上げようとしてきた民主社会を、19世紀型の資本家が繁栄を謳歌する社会にすることなんだ・・ということが、また証明されたと言うことだろう。
まったく、この国の政府は、各種機関は、どこを向いて仕事をしているのだろう?
「公務員は全体の奉仕者」という言葉がむなしい


by kitanomizube | 2007-01-23 05:56 | 政治
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