北の水辺で水面や空を眺めての独り言

by kitanomizube
 
全部まとめて・・

少し前の記事に、原発全廃なら「もんじゅ」廃炉というのがあった
読売新聞の記事から

〜〜〜〜〜〜ここから〜〜〜〜〜〜〜
原発全廃なら「もんじゅ」廃炉…文科省示す
 今後の原子力政策を検討する内閣府原子力委員会の新大綱策定会議が23日開かれ、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」の研究開発の進め方について、文部科学省が中止(廃炉)を含めた四つの考え方を示した。
 もんじゅの扱いが本格検討されるのは、東京電力福島第一原子力発電所の事故後初めて。
 原子力委の小委員会が今月16日、使用済み核燃料の処理方法について〈1〉すべて再処理〈2〉再処理と、地中に埋める直接処分の併存〈3〉すべて直接処分——の選択肢を提示。文科省はこれらの選択肢に対応した考え方をまとめた。
 選択肢〈1〉のうち2030年以降も原発を一定程度運転する場合は、もんじゅの運転再開後10年以内に高速増殖炉の技術確立を目指す。選択肢〈1〉のうち30年以降原発比率を減らす場合と、選択肢〈2〉の場合は、高速増殖炉の実用化の可否を判断するための研究開発を行う。
 一方、選択肢〈3〉の場合は、実用化に向けた研究開発を中止し、原発全廃ならもんじゅを廃炉とする。全廃しないなら、もんじゅは国際研究拠点として活用を検討する。
(2012年5月23日12時43分 読売新聞)
〜〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜〜〜

当然と言えば当然
高速増殖炉はプルトニウムを生産するための原子炉だから
生産したプルトニウムの使い道がないのなら廃炉は当然だ
故N川議員でも生きていれば、それでも動かして核武装と言ったかもしれないが・・

で、昨日の記事
隔年再処理工場が19回目の再処理延期だそうだ
読売新聞の記事から

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核燃料再処理工場、19回目の完工延期へ
 日本原燃の川井吉彦社長は31日、青森市内で記者会見を開き、青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場を10月に完工する目標について「現状では非常に厳しい」と述べ、19回目の完工延期が不可避との見通しを示した。
 同社は今年1月下旬にも、工場の最終準備段階となる「ガラス固化試験」を再開する予定だったが、試験に使う溶融炉のトラブルを受け、再開見込みは6月中旬〜下旬となっている。川井社長は新たな完工目標について「これまで18回の延期で批判をいただいている。先の工程も読める段階になってから、しっかりとした工程を示したい」とした。
 再処理工場は1993年に着工し、当初の完工予定は97年だった。見込まれる建設費も7600億円から2兆円以上に膨れ上がっている。
(2012年5月31日22時48分 読売新聞)
〜〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜〜〜

どこも上手くいかないのでやめているのが再処理
まあ、核兵器のためにプルトニウムを取り出す目的で無理矢理動かしていた超大国はあるが・・・
世界で唯一深地層処分を始めたフィンランドのオンカロも、再処理した高レベル放射性廃棄物ではなく
使用済み核燃料を直接管理する方法だ
上手く行かないと言われているのだから、やめた方がよい
だいたい、再処理施設は稼動したら毎日通常の原発の1年分の放射性物質をはき出す
そうまでして危険物を生み出しても処分地すら決まっていないし、安全な処分方法も確立していない
ガラス固化体は計画当初から「上手くいかない」と、指摘されてきた

このさいだから
原発も、再処理も、高速増殖炉もセットで早期に廃止し
それでも残る廃棄物管理、使用済み核燃料管理に研究の主体を移すべきではないのか?

そもそも、この施設が動かなければ、近い将来全原発は停止せざるを得なかったのだが・・・
何故なら使用済み核燃料貯蔵プールが、満杯になるからだ
それ以上は動かせなくなると、J民党のK野太郎議員のブログに詳しい

〜〜〜〜〜〜ここから〜〜〜〜〜〜〜
現在、我が国の原発の使用済核燃料プールの状況はどうなっているのか。
経産省によれば2010年9月末の状態で、
原発名  1取替分 貯蔵量 最大容量(トン )
泊     50  350 1000
女川    60  390  790
東通    30   60  230
福島第一 140 1820 2100
福島第二 120 1130 1360
柏崎刈羽 230 2210 2910
浜岡   100 1090 1740
志賀    50  120  690
美浜    50  360  680
高浜   100 1160 1730
大飯   110 1350 2020
島根    40  370  600
伊方    50  550  940
玄海    90  760 1070
川内    50  850 1290
敦賀    40  580  860
東海第二  30  370  440
合計  1340 13530 20420
(四捨五入の関係で合計が項目の合計と一致しない)
原発は13ヶ月に一度定期点検に入り、3ヶ月点検が続くので、16ヶ月に一度燃料取替が入る。1340tは12ヶ月換算すると約1000tになる。
2010年9月末に全国の使用済核燃料のプールの余裕は全部足しても6890tであり、約7年分弱。
福島第一、福島第二、浜岡が停止したままだとすると一年間の取替量は980tになる。この三つの原発のプールが使えないとすると、使用済核燃料プールの容量は最大で、15220t、それに対する貯蔵量は9490tで、空きは5730t。6年弱しか余裕はない。
六ヶ所村の再処理工場の原材料プールの容量は3000tだが、既に2700tは搬入済。残りは300tしかない。
青森県むつ市に平成24年までに3000t、34年までに2000tの中間貯蔵施設をつくる計画になっている。
それでも5000tしか容量がないため、5年弱分しかない。
六ヶ所村の再処理工場が稼働できなければ、早晩、原発は、耐用年数よりも使用済核燃料プールの空き容量で行き詰まることになる。
〜〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜〜〜

上記ブログでは、こうも書いている

〜〜〜〜〜〜ここから〜〜〜〜〜〜〜
しかし、最終処分地は目処が全くたたない。
最終処分地は、全国から応募し、まず、文献で過去の地震や噴火の記録を調べ、適性地域から概要調査地区を選ぶ。
概要調査はボーリング調査や地質調査をした上で、精密調査地区を選定する。予定では、平成20年中頃には、精密調査地区が選定されることになっていた。
現状では、応募すら可能性はない。
ここまで細ーい綱をうまく渡ってきたとしても、結局、核燃料サイクルは、ここで完全にこける。
しかもこれからつくるMOX燃料加工工場やむつの中間貯蔵施設等、兆の単位でハコモノがつくられ、さらに再処理のために毎年何千億円の国民負担が発生する。
グリーンピアとか社会保険庁の比ではない。
永田町は、この数日、何かガタガタしているようだが、ちゃんと仕事しようぜ。
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まるで他人事だが、全てはJ民党が政権を取っていた時代に無理矢理札びらでほっぺたをたたきながら進めてきた政策のツケだ
最終処分地で行き詰まるのが分かっていながら核武装したいから突き進んできたのだろう
現政権だけでなく、J民党にも責任を取っていただきたいね
と言っても、処分地はないのだけれど・・・

by kitanomizube | 2012-06-01 05:17 | 環境
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