北の水辺で水面や空を眺めての独り言

by kitanomizube
 
激しく賛成(^-^)/

行政刷新会議の「仕分けグループ」の人選に、民主党の小沢幹事長が難癖をつけ、新人議員を外したのは記憶に新しい
このことに慶應大学の夏野剛教授が異を唱えている
日経新聞の記事から

〜〜〜ここから〜〜〜
新人議員は仕事ができない? 時代遅れの民主党ルールに物申す
 本件について書こうか書くまいか迷ったが、あえて書こう。予算の無駄を洗い出す行政刷新会議の「事業仕分け」ワーキンググループ(WG)の人事が混乱したことは周知のとおりである。最初に編成されたチームは民主党議員32人を含むメンバーで発足し、そのうち新人議員が14人いた。しかし、小沢幹事長から横やりが入って、全体人数が減らされたばかりか、新人議員はゼロとなった。理由は「経験が浅い」ということだそうだ。(夏野剛)
 ほとんどのメディアは小沢幹事長の横やりを大きく取り上げていたが、私はむしろ新人議員が一律に全員外されたことのほうが大いに問題と考える。いったい国会議員とはどういう仕事なのだろう。もちろん国民の代表である。国民の代表として各選挙区や比例代表で当選した時点で、新人だろうと当選何回目だろうと変わりはない。
 しかし、今回のように政治の仕事をするときに当選回数が問題になるのであれば、それはこれまでの自民党政権と同じである。国会は会社ではないはず。新人議員を新入社員のように扱うのはいかがなものか。
■新人議員はただの数合わせか
 一口に新人議員と言っても、年齢や経歴はざまざま。もちろん国会議員としてすぐに役立つ知識や経験のない人もいるかもしれないが、一方でビジネスの世界やマスメディア、あるいは官僚として経験を積んできた人も多い。
 彼らはこれまでの政治家にはない新しい血、新しい考え方を永田町と霞が関に入れてくれるという期待を込めて選出されたはずだ。だからこそ“経験豊富”な自民党大物代議士を民主党の新人が破ったり善戦したりする結果が各地で起きたのではないか。
 「国会議員としての経験がないと政治家としてのまともな活動はできない」と民主党が十把一からげに思っているのであれば、今回これほどたくさんの新人議員を擁立したことそのものに大きな問題があることになってしまう。単に数合わせで新人を擁立し、新人議員は国会での投票の際に党の方針に従っていればいいというのでは、新人議員を選んだ国民はやっていられない。
 もちろん、官僚との接し方、国会議員としての言動や身の処し方、選挙区と国政のバランスのとり方など、長年議員として活動してきた人だけが体得した経験知や感覚といったものは間違いなく存在すると思う。そのノウハウを党として新人議員に伝えるために研修するのもいいことだと思う。そういう年期が重要な側面があるからこそ、党の要職にベテラン議員がズラリと顔を並べているのだろう。
 しかし裏を返せば、長く国会議員をやりすぎてわからなくなっていることも同じようにたくさんあるように思う。議員の方とお話をすると、国政に関して驚くような深い見識、良識を話される方が多いが、逆に驚くほどビジネスや流行、生活感といったものに疎いことが多い。それはひとえに国会議員としての仕事が忙しいからだと思うが、であればなおさらのこと、ベテランも新人も混じった「チーム」で新しいことにチャレンジすべきではないのか。
■中間管理職が新人社員イジメに使う手
 今回の事業仕分けはいままで自民党政権では行われなかった新しい試みだ。言うは易し、行うは難し、という仕事であろう。そういう意味では当選回数が多いからよりうまく処理できるというわけにもいかないのではないか。そもそも政権運営が初めての「経験のない」党なのだから、国会議員経験だけで新人を一律に排除してしまうのはなんだかおかしい。 
 「お前は新人だから」とか「まだまだ会社のことがわかってない」とかいうのは、企業内で能力のない中間管理職が新人社員イジメに使うよくある手である。しかもそういう手は決まって能力の高い若手に対して用いられる。新人と言っても卑しくも議員である。ダメな会社や役所のようなことが行われてはいけない。
■一律でなく人材を活用を
 社会は激変している。10年前にありえなかったことが可能になったり、予想もつかないことが急に起きたり。ITの進化や情報流通の高速化はビジネスのスピードを大きく変えた。一方で、昨年の金融危機のように不測の事態も次々と起こる。銀行はどんどん統合され、新興国の企業はますます力を持ち、人々の意識もどんどん変わる。そう、永田町や霞が関の時計の進み方と、IT革命以降の社会の時計の進み方は完全に違っているのだ。
 多くの日本企業がその中間であえいでいる。なんとか環境変化についていこうと四苦八苦しているのだが、一方では年功序列や終身雇用という過去の美徳を守り、役員の経歴の純潔を守ろうとする。だから、しょせんは経歴の偏った集団、雑種混交に慣れていない集団を形作り、それが環境変化に弱い、ついていけない体質を作っている。
 そんななか、今回の政権交代は、環境変化についていけない過去の延長線上の政策を断ち切り、新しい日本をつくる大変な好機のはずだ。そんな大事な時に、国会議員の当選回数だけを問題にしているのは完全に時代遅れとしか言いようがない。むしろ積極的にビジネス経験や官僚経験のある新人議員をチームに入れていくべきではないか。
 それでも新人議員は信用できない、というのであれば、次回の選挙からは新人議員を擁立しないでいただきたい。当選しても党が仕事を任せられない候補者に投票しろというのは、国民に対してあまりに失礼な話である。
 民主党さん、余計なことですが、是々非々で、一律でなく人材を活用してください。新人だって能力ある人は登用してあげてください。それこそ自民党ではできなかったことだと思いますから。
[2009年11月16日]
〜〜〜ここまで〜〜〜

事業仕分けについては、かなり切り込んだ発言なども報道され、成果が期待されるところだが
小沢のやり口には批判も多い
夏野さんの意見には激しくうなずく自分がいる(^_^;)
まあ、所詮自民党なんだよ・・・こういう部分が・・・
ほんと、代わりがいないんだよね・・・この国・・・

by kitanomizube | 2009-11-17 05:45 | 政治
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