北の水辺で水面や空を眺めての独り言

by kitanomizube
 
久々に本の紹介

ガンジーの危険な平和憲法案
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非暴力主義でインドの独立を勝ち取ったガンジー
実は、独立した暁には憲法も準備していた
そしてその憲法は「一切の暴力を持たない国家」を目指していた
また、この憲法案は、ネルーなど当時の独立運動の仲間にも受け入れられなかったという

この本の中で、ガンジーの言葉が折に触れ紹介されているが
現在の日本には非常に参考になる部分が多いと感じた

まず、バンチャーヤットラージという「独立?」の単位
インドに古くからあった村社会を指す
そこが主権を意識して自給自足するということ

その根拠となる考えが
支配は被支配者が協力しないと成立しない・・と言う考え方
つまり非暴力だが不服従の状態を全ての人が意識を持って行うと、つまりそれがガンジーの独立運動だったが・・
イギリスの植民地政策もうまくいかなくなると言うこと
そしてそうなった
非暴力は力があると言うことを、あるいは非暴力を貫く意志にこそ、力があると言うことなのだろう
主権とは、主権者全てがそういう意識を持って初めて成立するものだと言うことでもある

今の日本に当てはめると
完全に当てはまるはずもないが
例えば北海道が独立してやっていく位の主権意識を持つ
とりあえず食糧の自給はできる
あとは食糧の余剰を売って必要なものを買う
そのくらいの意識を持たなければ、中央の言いなりだと言うこと
主権者なのだから、自分たちが自分たちの住む国をどうしていくかということを、自分で考えなければ結局支配されるだけだと言うこと
中央の言いなりは、まさに支配なのだから
そして、その支配を許すのは、自分たちの「政府の方針に逆らえない」「お上の決めたことだから」「法律でそうなっているから」という考え方、言ってみれば「あきらめ」
これでは主権者とは言えない

現在の日本は、とりあえず自分の一票で政権が変わること
つまり政権を選択することができると言うことに気づけた
次は自分たち一人一人が国の将来のビジョンを描くことなのだろう
そして、そのビジョンの近い候補者を選ぶ・・と言う意識を持っていく

「組合の方針だから」「組合員は方針に従わなければ」も、支配の構造は同じ
これが55年体制の駄目な部分だったのだから
反対のための反対をする野党、労組
それを支持する・・つまりは言いなりになる・・・は、いつの間にか人任せになり
いつの間にか組合は必要ない・・になる
そして現状のように労働者が機械の部品の用に扱われて初めて、労組の必要性に気付く

だから今こそ、この本に書かれているガンジーの主張のように、国民一人一人が明確な主権者意識を持つことが、日本に必要なのだと思う

by kitanomizube | 2009-09-27 04:27 |
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