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朝日新聞の社説が面白かった
日本の教育とフィンランドの教育を比較している
その中で、 OECDの事務総長が、日本にこんな警告を発した・・と、ある。
「知識を再現する学習ばかり続けていると、労働市場に出たときに必要とされる力が身につかない」だそうだ
OECDが行っている「国際学習到達度調査(PISA)」は「未来型学力」のテストだという
「今何を知っているかではなく、将来何ができるかを測る」テストなのだそうだ
様々な知識を総動員して、目の前に起きた事象に対応する能力・・・
「生きる力」ってそんなものかもしれない
様々な批判から方向転換をした「ゆとり教育」は、経済界の要請は「あまりものを知らず、従順な大多数の民と、一握りのエリートを養成」することだったようだ。そうやって格差を作り、支配者と納税者を明確に区分する
そういう意図から作られたカリキュラムが「学力低下」の批判の対象とされた・・・のなら良いのだが
学力低下の対象となったのは学校だった・・・ね
ただ、ゆとり教育の中で始まった「総合学習」は、最初に書いたような「生きる力」を育てるカリキュラムに成り得る資質を持っていたと思う。これが上手く機能しなかった理由は二つあると思う
一つは、何のカリキュラムも準備期間もなく、さあやれ・・という行政
もう一つは、こんなのどうしていいかわからん。どうせ、そのうち無くなるのだろう・・・という現場
行政の意図が上に書いたような愚民政策にあるとしたら、何も示さずやらせてたたけばいい
そうとも知らず、それに乗っていた、やりたくない教師も残念ながら多数・・・
いつも思うけど、たしかに大変になる。何も示されずにやれ・・だし・・
でも、だからこそ、それを逆手に取って、自分たちが考える「子どもたちにとっての理想の教育」を追い求めればいいのではないのかな。
そのへんができないのは、OECDの事務総長の言う「労働市場に出たときに必要とされる力」が身についていない・・それは教師も・・ということなのかもしれない。
しかし、国際的な「労働市場に出たときに必要とされる力」と、日本の「労働市場に出たときに必要とされる力」は違うよね・・・
日本はただただ「愚民政策」だよね
歴史は歪曲し、必要な知識は教えようとせず・・中学地理のカリキュラムなんか悲惨だと思う・・
およそ国際感覚なんて育たないような教育をさせ、東京都のように懲戒権を振りかざして画一的に行わせようとする
そして、次回の指導要領改訂では「ゆとりからの脱却」で「詰め込み回帰」だ
もう一つ、フィンランドの教育についても書かれている
ポイントは二つだそうだ
一つめは、「正解を先回りして教えない」
二つめは、「他人と競わせない」だそうだ
どちらも日本の教育にかけている部分ではないか??
それこそ、「ゆとりを持って教え、考えさせ、解答を導き出す」ようなカリキュラムが出来ない原因は何だろう?
東京都のような懲戒権を振りかざす行政もあるだろう
でも、一番は入試ではないのかな
例えば中学校地理で、世界の諸地域を3つ選択して教えて良い・・としているけど、入試に出るのは教科書通り
これでは教科書の地域を教えろ・・と言うことに他ならない
入試の問題も選択になるのなら、良いのだろうけど、そうはならない
どんな地域が出題されても困らないような教え方が出来るゆとりはない
ならば・・ということになる
いきおい、世界がよくわからない生徒が育つ・・どころか日本もよく知らない・・
「他人と競わせない」理由がこうだ
〜〜〜ここから〜〜〜
「競争させて順位をつけて、何かいいことがありますか」。フィンランドセンターのヘイッキ・マキパー所長は話す。「下の子はやる気をなくし、上の子は自分が優秀だと思いこむ。どちらの人生にとってもいい影響は与えないでしょう」
〜〜〜ここまで〜〜〜
どうだろう??
その通りではないか?
しかし現実は、そこからどんどん離れていっているようにしか見えない
そこには行政の「愚民政策」がある・・と思えてしまう
世の中の流れを的確に把握して、その中の意図を見抜き、的確に批判、そして対案を出す・・そんな主権者を育てなければ、日本も世界も多くの人々が幸せに暮らせる世の中ではなくなっていくように感じる
まず、現在の主権者も覚醒しようよ・・・
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by kitanomizube
| 2008-01-07 23:39
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