北の水辺で水面や空を眺めての独り言

by kitanomizube
 
刈羽原発、揺れ想定の2.5倍!

柏崎刈羽原発を襲った地震の揺れが、想定の2.5倍にもなっていたことが明らかになった
日経新聞の記事から

〜〜〜ここから〜〜〜
柏崎刈羽原発、揺れ想定の2.5倍・中越沖地震
 新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原子力発電所で、揺れの強さを示す加速度が最大2058ガルに達していたことが30日、分かった。経済産業省原子力安全・保安院によると、原発の観測値としては過去最大で、1—7号機すべてで設計時の想定値を大きく上回った。
 1995年の阪神大震災時に神戸海洋気象台で891ガル、2005年に起きた宮城県沖地震では東北電力の女川原発で1449ガルを記録しているが、今回の揺れはそれらを上回った。
 東電は同日、同原発にある計97台の地震計(消失したデータを除く)の観測値を明らかにした。2058ガルを観測したのは、3号機タービン建屋一階のタービン架台上。東西方向の水平の揺れで、想定値の約2.5倍に達した。基礎岩盤から見て建物の上部にあるため、揺れが増幅されたとみられる。(23:20)

〜〜〜ここまで〜〜〜

最大2058とは驚愕ではないか?
よくぞ大惨事にならずに持ちこたえたものだ
最大の加速度を観測したのは3号機のタービン架台上だという

よく調べたら、刈羽原発は、全てが沸騰水型・・・ということは
原子炉内を循環する一次冷却水が蒸気となって直接タービンを回す型だ
蒸気発生器を介して二次冷却系でタービンを回す加圧水型ではない
沸騰水型はタービン部分等から冷却水が漏れてしまう構造が欠点だと言われている
そのタービンが2058ガルで揺れたのだから配管が破損して一気に冷却水が失われる自体も想定されたかもしれない
その場合、緊急炉心冷却装置ECCSが作動することにはなっているが
冷却水を運ぶ給水管の破断が随所で起きており、これが作動できたかは疑わしい

本当に大惨事にならずに良かった・・ということだろう
東電も、原発を襲った地震の揺れとしては世界最大ではないか・・と、認めている
原子炉内部で、燃料棒も激しく揺れたと言うことだろう
燃料棒集合体に破損がないかも心配だ

ここは全ての原子炉の格納容器等、全ての機器を厳重に点検し、安全を確認
IAEAの査察を受ける
そして、壊れた施設の補修及び耐震工事を終えることができるのかどうかの確認
できるのなら全て工事が終わった段階で再びIAEAの査察を受け、確認された上で運転再開
というのが住民の納得できる今後の見通しではないか
できないのなら廃炉だろう

by kitanomizube | 2007-07-31 07:37 | 環境
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