北の水辺で水面や空を眺めての独り言

by kitanomizube
 
日本が生き延びるためにはどうするのか?
読売新聞に、次のような記事が・・・
米政権:「靖国」に懸念 アジア戦略「日本に見直し要求」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060101k0000m010081000c.html
ブッシュ大統領が、小泉首相の靖国参拝に異を唱えた格好だが・・
常にアメリカの言うことに「わん」と、従ってきた首相はどうするのだろうか?
この記事にあるように、アメリカが日中関係の心配をするのは、日本や中国の心配をしているのではなく、アメリカの国益に反するからだろう。
ではアメリカの国益にどう反するのだろう?
現在、アメリカは米軍の再編と規模の縮小を行っていると言われている。
具体的には極東の米軍は、サイパンに集中させると言うことのようだ。
現実的に、大韓民国の米軍は、すでに8割方使えない武器になっていると言われる。何故かというと、イラクに海外米軍を集中せざるを得ないためで、イラクで壊れた兵器と交換しているためと言われる。沖縄の米軍も縮小傾向で、中心はサイパンに統合するのだろう。しかし、日本との安保条約の関係で、日本の米軍が空洞化している印象は避けたいため、沖縄で基地問題を起こしたり、千歳への移転を臭わせたりして時間を稼いでいると言われる。
そんな中で、日中関係がこれ以上悪化した場合、表だって米軍との同盟関係を表明している日本を守らなければならないため、大幅な米軍の規模縮小ができない。それがアメリカの国益に反すると言うことではないだろうか。
首相にしてみれば、だから自衛軍が必要なんだと言う論法なのだろう。
では、日中関係の悪化は、日本の国益には反しないのだろうか?
何度も書いてきたが、日本は資源も食料もない国である。
特に資源は何一つ満足な物はない。しかし、日本の主たる産業は物作り・・工業である・・・としたら、原料となる資源はどうすればいいのだろう?
製造部門のコストダウンは、どうしたらいいのか?
また、製造した製品はどうしたらいいのだろう?
結局は、海外からの資源に依存し、海外の安価な労働力に依存し、海外の市場に、その活路を見いださなければならないのではないのか?
としたら、現在どこの国に?
答えはやはり、アジアではないのだろうか?
それも、合わせて23億と言われる人口を抱える中国とインドを抜きに考えることはできないのではないだろうか?
それなのに、アメリカの顔色ばかりうかがって、アジアを軽視する路線は、近隣のアジア諸国の信頼を得られないばかりか、不信感をつのらせるだけである。
アジア軽視の思想は、戦前を彷彿とさせる・・そこに靖国であるから尚更だ。
いい加減に、100年とは言わないまでも、数十年先を見通した政治のビジョン。この国の進むべき進路を、はっきりさせてはどうだろうか?
いつまでも目先の劇場にばかり力を費やしていては、この国の存続さえ危ういのではないだろうか?・・・
借金ですでに駄目だとも言えるが・・・踏み倒す気?

by kitanomizube | 2006-01-02 20:04 | 国際
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