北の水辺で水面や空を眺めての独り言

by kitanomizube
 
こういうことだよね

イギリスのファイナンシャルタイムズに、歴史教科書を政治家が書き換え始めたら、将来の心配をすべきだという記事が載ったらしい(^_^;)
jbpressの記事から

~~~~~~ここから~~~~~~~
歴史教科書によって戦争が始まるメカニズム
たった1つの公認バージョンの強要が教育を洗脳に変える

2014.03.19(水)
(2014年3月18日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ノーベル平和賞、過去最多の278候補 プーチン氏やスノーデン容疑者も
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はウクライナ新政権に「ファシスト」の汚名を着せようとしている〔AFPBB News〕

政治の指導者が過去を書き換え始めたら、将来について心配をすべきである。ロシア、ハンガリー、日本、そして中国で最近見られた、歴史教科書を変えようという政治家主導の取り組みは、ナショナリズムの台頭を知らせる危険信号だった。

 ウラジーミル・プーチン大統領は今年1月、ロシアの学校で使う統一歴史教科書を新たに作るための会議を主宰した。そして、現在使われている教科書の多くは「イデオロギーのゴミ」で、「ファシズムとの戦いでソビエトの人民が果たした役割を軽視している」と不満をあらわにした。

 大統領は、東欧諸国は1945年にソビエト連邦に占領されたとの見方が嫌いで、ソ連はこれらの国々をファシズムから救ったとの見方を好んでいるという。

ウクライナ危機で明らかになった歴史議論の政治的重要性

 この歴史を巡る議論が政治的に重要であることは、今回のウクライナの危機で明らかになった。ロシア政府はこのところずっと、ウクライナの新政権に「ファシスト」の汚名を着せようとしている。新政権の指導者たちはかつてナチスと組んでスターリンのソ連と戦ったウクライナ人のイデオロギーの後継者だという論法だ。政府はこの見方を、ロシアのメディアを通じて精力的に広めようとしている。

 皮肉なことだが、プーチン氏のロシア政府は今、ハンガリー政府と良好な関係にある。旧ソ連圏では唯一、極右の歴史に対し危険なほど曖昧な態度を取っていると非難されてもおかしくない政府だ。

 オルバーン・ヴィクトル氏率いるハンガリーの保守政権は、戦間期*1にハンガリーを支配した反ユダヤ主義の専制主義者、ホルティ・ミクローシュの名誉回復を奨励しているように見える。既にハンガリー国内の数カ所にホルティを称える彫像が建てられており、首都のブダペストではプレートも掲げられた。学校で使う歴史の教科書がもっと「愛国的な」調子になるよう書き換える取り組みも進行中だ。

 ロシアの場合と同様に、ハンガリーの近隣諸国がこの歴史修正主義の台頭に懸念を抱くには理由がある。

 ホルティは「大ハンガリー」の信奉者で、この国はいつの日か第1次大戦で失った領土を取り戻すのだと考えていた。そしてそのことも手伝って、ハンガリーの右派の一部はホルティに好意的で、領土の回復は今でも、現代のハンガリーのナショナリストたちにとって重要な目標の1つなのだ。
~~~~~~ここまで~~~~~~~

「たった一つの公認バージョンの強要が、教育を洗脳に変える」というフレーズがいいね(^_^;)
まさにこの通りのことが、竹富島で行われようとしている。
遠いよその話だと思っていると、すぐに自分に降り掛かってくるだろう。
それがファシズムの広がりというものだ。
まさに「茶色の朝」の世界だ。

それにしても、ロシアもハンガリーも中国も似たようなことをしているんだね・・
しかも領土問題とセット・・これはナショナリズムを焚きつけるね・・
領土問題というのは戦争に直結するからね・・
現在進行中のクリミア紛争も、まるで近代ロシアの南下政策そのものだ。
何も変わっていないという証明だろう。
イラクのクウェート侵攻となにか違うのだろうか??
まあ、アメリカは同じだと言いたいのだろうけどね・・
ここでまたたいこくどう氏の争いになると、話がややこしくなるだけでなく、人類存亡の効きにもなるのでやめてもらいたいのだが・・

しかし、これがグローバルスタンダードな考え方なのだろうね。
だから日本人も、いつまでもお上の言うことを聞いていればいい・・という過ごし方を変えなければ・・
お上は国民のことなど、これっぽっちも考えちゃあいないということは、前回のエントリーでも書いたが、
戦争中から同じなのだから・・
自分の命は自分で守らなければならない世の中が近づいている。
そもそも、高齢者はすでにそうだけどね・・
詐欺のような年金制度で、頑張って働いてきた世代は見捨てられようとしているのだからね。
定年まで働いても、更に再任用で働かなければ「無年金期間」があるのだそうだからね・・
まあ、なるべく多くの国民がこの期間に死んでくれれば、年金の支払額が減ると考えているのだろうけど・・
まあ、その程度の国だから、信用なんてできないことになる。
福島の汚染水さえ、何も解決できずにいるのに、原発を「世界一安全」とか言って輸出しようという政府。
更に、大量にストックされて、使い道に困るばかりか書く比較③体制に反すると、海外から疑念の目で見られているにもかかわらず、
プルトニウムを大量に生産する「核燃料サイクル」を継続しようという考えも見えている。
どうするんだろう? 44tのプルトニウム・・・
全部MOX燃料にして、再稼働後の原発で使うというのかな?
危険すぎるよね・・・(T_T)
戦争しようという国造りの姿勢を見ていると、核武装も目論んでいるとしか見えないのだけれどね・・・
国民は、ファイナンシャルタイムズの指摘通り、将来の心配をすべき時に来ている。





続きの文章は、記録のためにこちらに置いておきます(^_^;)

 歴史教科書を書き換えるというナショナリストの取り組みは、アジアでも懸念の種になっている。

 日本の安倍晋三首相は、学校の教科書の中には日本の歴史について過度に「自虐的な」見方を取っているものがあると示唆している。これを聞いた中国と韓国の政府はひどく立腹している。どちらの政府も安倍氏の見解が伝わるずっと前から、日本の教科書は1937年の南京大虐殺や大日本帝国陸軍による性的奴隷の利用といった犯罪を重大なことでないかのように扱っていると抗議してきた。

日本を非難する中国も歴史を悪用

 とはいえ、中国政府はナショナリストのために歴史を悪用したことがないとはとても言えない。

 習近平国家主席は以前、改装された中国国家博物館で演説し、「中華民族の偉大なる復興」に向けた自らの計画を明らかにした。この建物では、日本が1930年代に行った中国侵略についての展示や、「中国にハチのように群がった」英国やフランス、そしてそのほかの国々の帝国主義者たちによる犯罪についての展示に広いスペースを割いている。

日欧で「嫌中」広がる、米民間調査
毛沢東の肖像画は今でも天安門広場に掲げられている〔AFPBB News〕

 だが、この国家博物館は、中国の子供たちに歴史を教える教科書と同様に、共産党の支配の下で(毛沢東の「大躍進政策」が引き起こした飢饉であれ、文化大革命であれ)命を落とした何百万人もの人々についてはほとんど何も語っていない。

 毛沢東の肖像画は今でも天安門広場に掲げられている。

 プーチン氏のロシアがいくら歴史修正主義を好んでいると言っても、モスクワの赤の広場にスターリンの肖像画をずっと掲げておくことはさすがに考えられないだろう(と願いたい)。歴史についてこのような公式見解を示すことの狙いは明白だ。国民の怒りを自国の政府ではなく国外に、中国の近隣諸国に向けるのが目的なのである。

 学校での歴史教育については、英国でも問題が持ち上がっている。マイケル・ゴーブ教育相は先日、子供たちは第1次大戦について過度に否定的な見方を教わっていると示唆し、一部の著名な歴史家たちから激しい批判を浴びることとなった。

 ゴーブ氏によれば、あの戦争は単なる無意味な大量殺戮などではなく自由を守るための正当な戦いだった、と子供たちに教えるべきだという。
 この一件からは、自国の歴史の教えられ方や記憶のされ方に政治の指導者が――プーチン氏や安倍氏も含めて――影響を及ぼそうとする試みには特に変わったところなどないことがうかがえる。しかし、正真正銘の議論と、政治的な意図による過去の悪用とは、やはり区別することが重要だ。

重要なのは正真正銘の議論と過去の悪用の区別

 第1に、政治家が過去の事実を否定することは容認すべきではない。ゴーブ氏は、第1次大戦は正義の戦いだと主張しているのかもしれない。だが、安倍氏に近い一部のナショナリストらが南京大虐殺は行われなかったと言っているのとは違い、ソンムの戦い*2があったことを否定しようとはしていない。

 2番目に重要なのは、議論を促すこととそれを封じ込めることとの区別である。ロシアのナショナリストの一部がスターリンについて好意的な見解を持ち、それを宣伝し続けていることは、悲しくもあり不気味でもある。だがスターリン主義に対するそうした見方が、異議を受け付けない公式的な歴史解釈となって学校やメディアを通じて流布されたら、その危険度ははるかに高まる。

 学者や普通の市民と同様に、政治家にもいろいろな歴史観の持ち主がいる。それは当然のことだろう。

 しかし、1つの歴史観だけを正統と見なし、政治権力を乱用してそれを学校やマスメディアに強いるとなれば、その時点で教育は一線を越え、洗脳へと足を踏み入れることになる。今日のロシアで見られるように、人々がナショナリストの歴史観に支配されることは、危険な事態につながりかねない。

*1=第1次大戦の戦い。英仏軍とドイツ軍の死者が合計で100万人を超えた

By Gideon Rachman

by kitanomizube | 2014-03-25 02:57 | 教育
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