北の水辺で水面や空を眺めての独り言

by kitanomizube
 
春闘
春闘と言う言葉が輝きを失ったのはいつのことなのでしょうか。でも、今日の新聞では元気なニュースが流れています。トヨタ自動車が244万円のボーナスで満額回答だそうです。同じようにマツダ、ホンダなど、自動車会社が景気が良いのですね。三菱電機などの家電業界も好調なようです。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050316&j=0030&k=200503164283
この活況が、この国全体に広がってくれればいいのですが・・・

そもそも春闘とは何でしょう?
労基法には、
第2条 労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである
とありますが、この対等の立場を実現するのが「労働組合」であり、その話し合いが「団体交渉」です。
かつて、この国では春闘の度に賃金が上がり、労働組合が力を持っているように錯覚する時代もありました。「所得倍増」計画により国民の賃金を上昇させる政策に乗っていたのですね・・。戦後の焼け跡からの復興で、高度経済成長にも乗りました。きっかけは「朝鮮戦争特需」だったのでしょう・・。
しかし、その錯覚が長く続いたため、あるいは、黙っていても給料が上がる高度経済成長が続いたため、「組合なんかなくても・・」「組合に入らなくても・・」と、考える人が増えていったのでしょう。組合も、組合を母体とする旧社会党も、対案を示さず反対だけする「55年体制に」安住し、母体の組合は形骸化し、組織率も低下し、。
また、政府の政策によりつぶされた労組もありました。
エネルギー政策の転換により、炭坑がどんどん閉鎖され炭労がなくなりました。また、国鉄民営化とその際の露骨な国労つぶしで国労が力を失いました。かつて三大労組と言えば。国労、炭労、日教組でしたが、その二つが消えた今、残る日教組も風前の灯火です。愛媛の日教組つぶしから始まり、かろうじて労組の携帯を保っているのは北海道だけかもしれません。その北海道も分裂策動により内部から崩壊し、いくつかの支部が弱体化しました。かつてほぼ100%の組織率を誇った労組も力を失いました。
こんな時代こそ、労組の力が必要な時だと思うのですが・・・リストラが何の疑問もなく強行され、それに抗うこともできない・・というより、抗うすべを知らないのが現状でしょうか。労働者は本来、一人では使用者に対抗する力を持ち得ません。だから働くものが全員集まって使用者と対峙したのが労組です。そうでないと労基法の第2条、「労働者と使用者が、対等の立場において・・」にならないからです。そこを忘れ、労働運動は会社のために良くないかのような風潮があるのは気のせいでしょうか?
政権与党ばかりでなく最大野党までが憲法改正を叫ぶ「総与党化」の流れ、主義主張も関係なく、労組をまとめてしまった「連合」
まるで「大政翼賛会」「産業報国会」と、以前より言われていましたが、その通りではないでしょうか?
労組まで力を失ったら、この国の国民は誰が守るのでしょう?
景気は良くなりつつあると言いながら、公務員の給与を勧告する「人事院」は、北海道の燃料手当・・寒冷地手当まで削減です。東京に住んでいて北海道の手当をどうこう言うなよ!・・と、言いたくなりますね。マイナス20℃を知っているのでしょうか?
そんなことを主張できるのも、労組だけだったのですが・・・

トヨタやホンダのように満額勝ち取れる労組の牽引で、労働基準法を守れる国の体制ができてくれれば・・と、思いますが・・無理でしょうね・・・国民が自ら動かない限り・・・

by kitanomizube | 2005-03-16 06:37 | 社会 | Trackback(5) | Comments(0)
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